The End of Men
2025年、男性のみに感染する致死性の感染症がスコットランドで発見された。現地の医師アマンダ・マクリーンは即座に警告を発したがヒステリーだとして無視された。瞬く間にウィルスは世界へ広がり最悪のパンデミックが発生した。世界の男性の90%が死亡した。世界人口は半分になり女性社会になる。
物語は第一発見者のアマンダ、社会歴史学者のキャサリン、諜報機関アナリストのドーン、ワクチンの研究者のエリザベスら、複数の女性の視点で語られる。パンデミックの始まりから収束までの時系列の報告というスタイルは、ゾンビ小説「WORLD WAR Z」に強い影響を受けたものだ(あとがきで著者がそう告白している)。
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