For Who the Bell Tolls: One Man’s Quest for Grammatical Perfection

“For Whom the Bell Tolls”(『誰がために鐘は鳴る』)には現代英語から姿を消しつつある whom が使われている。そのmの字を消そうとしている表紙がすごく気になって手に取った。このmは消してもいいのか?結論としてはこのトーンではwhomが望ましい、だった。

編集者歴40年、ガーディアン紙のベテラン編集者による英文法エッセイ集。現代の文章を例にウィットとユーモアに富んだ考察で、文法解説の要点も押さえている。楽しく勉強になった。生きた英語をアップデートできる。

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Word Power Made Easy

ノーマン・ルイス先生によるボキャブラリ・ビルダー2冊目。2ヵ月かけて修了。初版1949年のロングセラー。名著だった。英語力間違いなく増強。今は汗でボロボロ。難しい単語を数百語覚えた。派生する数千語を識別可能になった。この本は”Instant Word Power”の続編と考えてよい。扱う単語に共通している部分があるが、語数は数倍に増え、単語レベルは格段に上がっている。英検1級学習に最適。

我々日本人は知らない漢字を目にしたときに、これは魚へんだから魚類だろうとか、さんずいだから水が関係しているだろう、などと部首の知識から推測できる。実は英語でも同じようなことができる。

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Himawari House

ものすごくよかった。5つ星の傑作ヤングアダルト向けグラフィックノベル。留学生やその支援、英語に関係する人に特におすすめ。アメリカで育ったので日本語がうまく話せないナオ、自由を求めて日本にやってきた韓国人のヘジョン、英語が得意なシンガポールからきたティナ。3人はシェアハウスのひまわりハウスで日本人のシンイチとマサキと共同生活を始める。受験、学校、アルバイト、友情、恋愛、遠く離れた家族の絆…日本に住む留学生たちの青春が日本の漫画のタッチで描かれている。でも日本人漫画家には決して描けない内容だ。

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