Crossroads

1970年代のカルチャーがいっぱい登場する。この時代が好きな人にはたまらない。580ページもあるが、NHK朝の連続ドラマのようにテンポよく展開するので長くは感じなかった。キャロル・キングやジェイムス・テイラーのフォークロックが聞こえてくるこの世界にもっといたいと思った。この小説は欠点だらけのヒルデブラント家の人間が、愛と信仰によって人生の危機を乗り越えていくファミリーサーガ。道徳的模範でなければならない牧師の家族が、人間的な弱さから誘惑に負けて道を踏み外す。そこから始まるレジリエンスのドラマ。

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