Tokyo Rose – Zero Hour

第二次世界大戦中、日本政府は敵国アメリカ、イギリス、オーストラリアの兵士に向けてラジオ(現在のNHKワールド・ラジオ日本)で英語のプロパガンダ放送を行った。音楽と語りでホームシックや弱気を誘い士気をくじくのが狙いだった。放送には外国人捕虜や、海外で育った日本人の二世たちが強制的に動員された。とりわけ人気番組『ゼロアワー』の女性アナウンサーは連合国軍兵士に人気になり「東京ローズ」の愛称がつけられた。

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Monsters

震えた。70年代にコナン・ザ・バーバリアンやウルヴァリンを手掛けた大御所コミック作家バリー・ウィンザースミスが35年間をかけて描いたライフワークを遂に出版。大判380ページのグラフィックノベル。精神性、哲学性、社会性のどれにおいても底知れぬ深みがある。凄まじいパワーを持つ傑作だ。昨年の最高作品に選ぶファンもいる

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Himawari House

ものすごくよかった。5つ星の傑作ヤングアダルト向けグラフィックノベル。留学生やその支援、英語に関係する人に特におすすめ。アメリカで育ったので日本語がうまく話せないナオ、自由を求めて日本にやってきた韓国人のヘジョン、英語が得意なシンガポールからきたティナ。3人はシェアハウスのひまわりハウスで日本人のシンイチとマサキと共同生活を始める。受験、学校、アルバイト、友情、恋愛、遠く離れた家族の絆…日本に住む留学生たちの青春が日本の漫画のタッチで描かれている。でも日本人漫画家には決して描けない内容だ。

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